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Posted by ミリタリーブログ at

2011年09月25日

兵卒失格 ~僕が自衛隊を辞めた理由~ (01/15)

沈黙の梯隊   - A battle group of the silence -

意識改革って、やっぱり幹部が音頭をとって行うものだと思います。
幕僚ではなく、曹士の声を一番聞きやすい、現場にいる幹部が、
忙しい恒常業務の合間を縫って、現場の声を吸い上げて上層部に掛け合い、
能動的に進めて行くものだと思います。

具申を受けた要望事項で、叶えられないものがあったら、
叶わない理由を部下に説明し、納得してもらう。
それが、有能な指揮官の姿ではないでしょうか。
真の服従とは、強制力ではなく、信頼から生まれる気がします。

そんなことしたって給料は変わらない。
正当に評価されるかなんてわからないし、だれかに誉められるわけでもない。
でも、部下がたくさんいるんだから、僕だったら、
面白そうだし折角だから、なにもしないよりは何かしようかな、と思います。

他の部隊を知らないから良くわかりませんが、この部隊には活気が無いと思う。
中即ができたときの移動で、もし中即に行けていたら、
僕は自衛隊を辞めなかったかもしれません。実際行ってないからわかりませんけど。
この部隊の活気の無さには、未だにゲンナリさせられます。

だれが悪いわけでもない。部隊は、ただそこにあるだけです。
自衛隊そのものが、戦争を禁じられた軍隊という意味では、
矛盾の上に成り立っていて、
「どうせ戦争なんて無い」、平和ボケな空気は、これからも続くと思います。
国民の意識が変わるまで、まだまだ時間がかかると思います。

僕、ちょっと、寿命あるんで。 待ってると、ちょっと、死んじゃうんで。
じゃ、僕は逃げますんで。 お先に。
自衛隊の保守派は、闘うにはデカすぎて、ちょっと勝てそうにないんで。

僕は、今の自衛隊を戦闘集団として認めません。
いま、改めて問いたい。
それで、本気で勝てると思ってんですか?  


Posted by Eiki Hata at 17:15

2011年09月25日

兵卒失格 ~僕が自衛隊を辞めた理由~ (02/15)

佯狂   - Simulated madness -

今日も体育館に奇妙な声がこだまする。
「ぃヒャ ――――――― !!!!!!!!!」 ・・・・・・。
防具を付けて、長い木銃で、限定された箇所をつつき合う漢たち・・・

ひ、必要ないでしょッッ??!! みんな、わかってるんでしょッッ???? ( ; ゚Д゚)
でも自衛隊公認のスポーツとして、未だ不動の地位を保っている謎・・・。

武道で肉体や精神を鍛錬するならば、柔道剣道で良いと思いますよ。
メジャーなもののほうが、頂点を目指す甲斐もあると思いますよ。
警察に勝てないからとか、くだらないプライドは捨てたほうが良いと思いますよ。
銃剣道連盟に天下りしたOBに毎年審査料を払い続ける現状に、
いつ、どんな政治家がメスを入れてくれるんでしょうか。
段を持ってるだけでお金を払わなくちゃいけない武道なんて、聞いたことがない。

装具を付けた状態で、実銃でミットを打った方が、全然良い訓練になります。
それくらいで銃が壊れるんなら、武器として問題でしょう。
銃剣を付けていないときの打撃、銃剣を付けた状態での斬撃、打撃。
足を払ったっていいでしょう。
あくまで基本は刺突だろうけど、戦場にルールなんて無い。
突く、斬る場所はどこだっていいはずです。

実戦的なそれでも、射撃に増して行う訓練じゃあない。
敵味方の兵士が、弾の無い銃をお互い持ち合って、銃で殴りあう。
現代戦においてそんな状況が頻繁にあったら、それこそ問題でしょう。
補給だいじょぶなんですか?タマ、数えながら撃ってますか?心配になってきます。

それより、自分が弾切れを起こしたときに、
床尾で相手を殴るなりして、いち早く相手から銃を奪う方法や、
銃を取られそうになった場合にそれを防いで、
且つ相手を無力化できるような格闘術、クラヴ・マガやCQCを練習したほうが、
ずっと役に立つんじゃないでしょか?
格闘教官ですか?いいっていうなら、いくらでも呼んで来ますケド。
そう考えると、新格闘は幾分マシですがね。  


Posted by Eiki Hata at 17:15

2011年09月25日

兵卒失格 ~僕が自衛隊を辞めた理由~ (03/15)

爪の無い鷹   - A sense of impending crisis that was lost -

ふたこと目には「教範、教範」です。
でも、それもしょうがないのかも。

情報源は、とにかく文字ばかりで分かりにくくて古い、教範しかないんだもの。
教えられる人間も、いないんだもの。
かわいそうに。

民間の書店に売っているその手の本のほうが、
どれだけ効率的で実践的な技術が分かりやすく書いてあるか。
赤本なんかより、コンバットバイブルのほうが、
兵士の教科書としてどれだけ優れているか。

でも自衛隊では、教範に載っていないことは、教えません。
指揮系統を通じて、正式に命令された技術以外には、見向きも、しません。
教範以外のことを教えてそれが問題になったとき、責任が、取れません。
冒険は、しません。
だって定年まで、いたいもん。

教範以外のことを、研究する気? 教える気? ありません。
実際には戦わないから、必要、ありません。
危機感? ナニソレ? ウマイ? ウホ?

本気で敵国の兵士に勝とうとしているようには、思えません。
僕にはとても、自衛官が「使命」を「自覚」しているようには、見えないのです。  


Posted by Eiki Hata at 17:15

2011年09月25日

兵卒失格 ~僕が自衛隊を辞めた理由~ (04/15)

保守系 無気力派   - The NEET in a military uniform -

改善の必要があるのに、規則を変えるのが、めんどくさい。
有意義な訓練なのに、資材を用意するのが、めんどくさい。
場所を確保するのが、めんどくさい。 資材の整備が、めんどくさい。
歩くの、めんどくさい。 メシ食うの、めんどくさい。ウンコするの、めんどくさい。
イキをするのも めんどうダ。 世の中すべて、めんどくさい。

・・・・・・。  (;・∀・) ニート?

私物の装具にお金をかける? めんどくさい、ばかばかしい。
どうせ統制入って、結局検閲とかじゃ使わせてもらえないんでしょ?
本番でもどうせそうなんでしょ?意味ない。
私物のアゴヒモ?点検のたんびに外すんでしょ?めんどくさい。
創意工夫すると逆にめんどくさくなる。頑張った人ほど、痛い目を見る。
そうだ、だからおカネはキャバクラに使おう。
立てばパチンコ座れば麻雀、歩く姿は馬券買い。
自衛隊   ヽ(´ー`)ノ   マンセー

なんで、こんなになっちまったんでしょう。 こんなワタシに、誰がした。
ここは空気読んで、生真面目な日本人の、国民性のせいにしとくのが無難かしら。

駐屯地の食堂の建て替えのときに糧食班にいたんですが、
新食堂の設計について意見を求められたことは、ただの一度もありませんでした。
結局現場のことを何も知らない幹部が勝手に、
「景色が見えたほうがいい」とかいう、わけワカメな意見をもとに、
糞めんどくさい、側溝の無いウンコ厨房と、二階建ての建物を造ってしまった。
同じ地区の他の駐屯地からも、
二階建てはやめたほうがいい、といわれていたのにもかかわらず・・・。
きっと、現場の意見を聞くことが、「めんどくさ」かったのでしょう。

あのさぁ、、、
いくら利潤を追求しなくていい組織だからって、
「めんどくさい」にも限度ってもんがあるっしょ。
ことあるごとに、そう思うのです。  


Posted by Eiki Hata at 17:15

2011年09月25日

兵卒失格 ~僕が自衛隊を辞めた理由~ (05/15)

極東戦線、興味ナシ   - Compensation of the defeat -

陸自の教範が、どこまで一般に公開されているのか、隊員は正確に知りません。
たとえば掩体なんて、民間で一般人向けに発売さている本に、
細かい寸法まで、すべて載っています。
隊員はそれを正確に知らないし、知ろうともしません。
結局、わけわかってないんです。
なんとなく、とにかく全部機密にしとけばいいや、
くらいにしか理解してない。

国防の意識がなく、責任のことだけで頭がいっぱいの隊員たち。
その隊員たちの伝言ゲームにより暴走して一人歩きした命令は結果的に、
今日の駐屯地の昼食のメニューまで「国家機密」にしてしまう。
ねえ、バカなの?死ぬの? ( ´ー`) y-~~

空挺の技術だって、特殊作戦軍の技術だって、どんどん勉強すればいい。
一旦取り入れてみて不可能だったら、諦めればいい。
でも、待てど暮らせど、教官は教えに来てくれない、教科書は送られて来ない。
空挺やSが、なにをやってるのか、ほとんどの一般の隊員は知らないけど、
身内に一体、なにを隠すことがあるんでしょうか。
一般部隊と、空挺、Sとの「格付け上での差」が、そんなに大事なことなんでしょうか。
求めている者にすら与えないのが、自衛隊の正義なのでしょうか。

誰を、なんのために守っているのか、誰も疑問に思わない。
知ろうとしない、おかしいと思わない、興味がない。

現在出版されている自衛隊の暴露本は、数知れず。
でも買っているのは、マニアと自衛官だけ。
未だに国民は自衛隊を、
「ゴジラに出てきて、お約束のよーに負ける人たち」くらいにしか思ってない。
軍事の大切さをわかっていない。平和ボケして危機感が無い。ガンバレ金正日。
こんなに多くの暴露本が出てるのに、
世論の反応は薄い薄い、政治は全然、動かない。

このGHQの催眠術が解けるまで、冷凍催眠でもして待ちますかね。  


Posted by Eiki Hata at 17:16

2011年09月25日

兵卒失格 ~僕が自衛隊を辞めた理由~ (06/15)

劇団自衛隊   - The magical power of the group -

着剣して、「突撃にィ~~!!」「ヤァ~~!!」

・・・・・・。

ふ、ふざけてんですか?! なめてんですか?! 横井庄一ですか?!
恥ずかしながら、帰って参ったんですか?!
ジンコーエーセーでICBMの発射を検知とか言ってるご時世に、
ヤァ~~~、ぢゃねえよっっっ!
ぶっとばすぞマジで。

冷静に考えれば分かりそうなものだけど。
やっぱり、集団の魔力って怖い・・・。
教官から学生から、このナンセンスな戦争の練習を、
真剣にやってる。(やらされてる。)

もしかして、お気付きでない?
ああ、そうなんですか。 じゃあ、もいちど言いますよ。
耳かっぽじってよく聞け。
「 お か し い で す よ 。 」

田母神空将がクビになる理由が分からない。
正しいことを言ってクビになる意味が、半年考えてもわかりません。

この歯がゆさを、やるせなさを、もどかしさを、いきどおりを、
どこにぶつけてよいのかも、わかりません。

自衛隊の行動には、制限が多すぎます。
これが敗戦国への仕打ちなんでしょうか。

いったい、このクニの誇りはどこにいったんだ。
あんまりじゃないですか・・・。  


Posted by Eiki Hata at 17:16

2011年09月25日

兵卒失格 ~僕が自衛隊を辞めた理由~ (07/15)

見た目が10割   - A cleaning company -

営内の、なにを点検しているのですか? 中隊長。
なにも無いことに、なにも感じないのですか? 連隊長。
これは、点検用に創られた部屋です。 知ってるんでしょう?
物品に異常が無いかどうか見て回る点検ならいざ知らず、
「エラいヒトが営内巡視に来るから、床を磨き上げてモノを隠せ」 ですって?

帽子掛けから帽子を外し、寝具の端をミリミリそろえ、布団に角をつけ、
網戸の位置を統制し、カーテンをヒモで束ね、ゴミ箱にはゴミがあっちゃいけなくて
必要だから出してある、生活に必要な、モノというモノは
すべて隠し、押し込み、とにかく見えないようにして、
床を何度も磨き上げ、土足禁止にしてまでその輝きを点検まで維持する。

理由を聞けば、「知らないよ。みんなやってるから、しょうがないじゃん。」
「なんか昔から、そうしなくちゃいけないことになってるんだ。」
「意味?わかんないよ、オレが知りたい、オレだって好きでやってるわけじゃない。」
(´-ω-`) ・・・・・・。

たしかに、身の回りの整理整頓、大切なことですよ。 部屋は心の鏡です。
別に忙しくもないのに、ゴミや洗濯物が転がり放題、散らかり放題なのはマズい。
でも、そうじゃない。 出てるのは、時計、カレンダー、教本や教育資料、
洗面具、コンタクト、コップ、ティッシュ・・・。 せいぜいそんなもんだ。
しかも、かっ散らかってるわけじゃない、きちんと整頓して置いてある。

( ´,_ゝ`)ナニカ? 問題ありますか?そもそも、そこまで綺麗にしろって、だれが?
どーせ、エラいヒトの取り巻きが言った、どーでもいいような些細なことが、
伝言ゲームで雪ダルマ式にでっかくなっちゃっただけでしょ?
そういうの得意ですよね、自衛隊。 そして、行き過ぎを誰も止めない。
その「無意味な巡視」のために、どれだけ現場の人間が動いていようが、
「エラい人たち」には関係無い、だからやめろと言わない。
ポリッシャーかけてるヒマあんだったら、訓練しろって。

「こちらが生活隊舎になります。」 「ウム。キミ、営内生活は充実しているカネ?」
はい、充実してました。 アンタが来るまではね。  


Posted by Eiki Hata at 17:16

2011年09月26日

兵卒失格 ~僕が自衛隊を辞めた理由~ (08/15)

ジレンマ   - The soldier who cannot fight -

みんなどこかで、あきらめている。
もう60年、戦争をしていない。
これからもずっと、ぼくらが死ぬまで、無いかもしれない。

もちろん、戦争なんて無いほうがいい。
だからそこに、ジレンマが生まれる。

戦闘員である以上、たとえそこに死の可能性があったとしても、
日頃の訓練の成果を遺憾無く発揮し、
危険な実任務に果敢に挑み、それを完遂したい。
そういう欲望を抱いて当然だと思う。
でも、そういう職業柄当たり前の欲望を抱くことそのものが、
社会的には不謹慎とみなされ、許されない。

営業マンが、商品を売りたいと思うことが許されない会社なんて、
聞いたことがない。

ジレンマから開放されたい。板ばさみはもう限界です。
訓練に励んで、いきどおりを自らにぶつけ、ごまかす。忘れようとする。
実戦を伴わない訓練は自己満足だとわかってはいるけど、
人間、都合の悪いことからは目をそらす。
見ないようにしている。気付かないふりをしている。

でもみんなどこかで気付いている。当分戦争なんて無い。
その鍛え抜かれた肉体は、その磨き上げられた技術は、
おそらく生涯日の目を見ないまま、ただ朽ち果てていくだけの運命にある。  


Posted by Eiki Hata at 17:49

2011年09月29日

兵卒失格 ~僕が自衛隊を辞めた理由~ (09/15)

訓練のための訓練   - Tough & stoic -

みんな気付いているけれど、口にしない。それはタブーだから。
それを肯定してしまったら、アイデンティティーが崩壊してしまう。だから口にしない。
この努力は無駄ではないと自分で自分に言い聞かせ、納得している。

でもみんなどこかで、あきらめている。ホントの戦争なんかしない、できない。
その証拠に、検閲を「本番」っていう。 「本番」は、戦争でしょ? 違いますか?
それは本当に仕方ないことなんだけど、でもそんな世界に一生いるのは御免です。

僕はいたくない。別に僕じゃなくてもいい。僕はそんなにお人好しじゃない。
僕はそこまで自分を犠牲にして、組織に、公に、社会に、日本に、尽くす気は無い。
本当に申し訳ないとは思うけれど、僕は、みんなより少しだけ、自分が可愛い。

他国の軍隊やテロリストを仮想敵にしてるフリして、
ホントは補助官のチェック項目や、上官の評価や、自国民の視線と闘っている。
そんな自衛官が、ホンモノの軍人や戦闘員に、なれるわけが無い。

「優秀な兵士」は、「優秀な自衛官」にはなれない。
戦争に勝つためじゃなく、「優良」の評価を得るために、
必死こいて携帯エンピで金魚の墓みたいな穴掘ってるのが、
「優秀な自衛官」だからです。

自衛官全員を敵に回すことを恐れず言えば、
訓練だけで一生が終わってしまったら、
たとえどれだけ真剣に訓練していたって、
たとえどれだけ死ぬ気で辛い訓練を乗り越えたって、
結果だけを見たらそれは結局自己満足に過ぎない。

いつ現れるかわからない性交の相手を一生懸命想像して、
ひたすら自慰に明け暮れてそのまま死んでくのは嫌だ。
僕はそんなに、タフでもストイックでもない。

「戦闘に勝利すること」より、「訓練で良い評価を得ること」のほうが大事。
それが、「自衛隊クオリティ」。  


Posted by Eiki Hata at 03:39