2011年10月14日

兵卒失格 ~僕が自衛隊を辞めた理由~ (15/15)

隊員は、わが国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、
一致団結、厳正な規律を保持し、
常に徳操を養い、人格を尊重し、心身をきたえ、技能をみがき、
強い責任感をもつて専心その職務の遂行にあたり、
事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に努め、
もつて国民の負託にこたえることを期するものとする。

僕は確か、そう習ったけど。

そして、そのときはひどく感動して、
心から、心から、そうあろうと思ったけど。

ぼくは本当に、
自衛官として自分がなにをすべきなのか、わかっていたのだろうか。
組織の一員として守るべきことを、ちゃんと守れていただろうか。
常に、正しいと信じる主義や意見を持ち、実行できていただろうか。
同期、先輩、後輩・・・ 他人のことを考えて行動できていただろうか。
経験を整理し、失敗から学び、成長できていたのだろうか。
責任の意味を、履き違えてはいなかっただろうか。


そして、一番わからないのは、一番知りたいのは、


―――― ぼくは本当に、国のために死ねるのか?

ということ。


その本当の答えは、ここにいちゃみつからない気がするから、
ちょっと、探しに行ってきます。

ご健闘をお祈りします。
またどこかで、お会いできるといいですね。
では。

2009年 8月 21日





Posted by Eiki Hata at 05:50