2011年09月25日

兵卒失格 ~僕が自衛隊を辞めた理由~ (03/15)

爪の無い鷹   - A sense of impending crisis that was lost -

ふたこと目には「教範、教範」です。
でも、それもしょうがないのかも。

情報源は、とにかく文字ばかりで分かりにくくて古い、教範しかないんだもの。
教えられる人間も、いないんだもの。
かわいそうに。

民間の書店に売っているその手の本のほうが、
どれだけ効率的で実践的な技術が分かりやすく書いてあるか。
赤本なんかより、コンバットバイブルのほうが、
兵士の教科書としてどれだけ優れているか。

でも自衛隊では、教範に載っていないことは、教えません。
指揮系統を通じて、正式に命令された技術以外には、見向きも、しません。
教範以外のことを教えてそれが問題になったとき、責任が、取れません。
冒険は、しません。
だって定年まで、いたいもん。

教範以外のことを、研究する気? 教える気? ありません。
実際には戦わないから、必要、ありません。
危機感? ナニソレ? ウマイ? ウホ?

本気で敵国の兵士に勝とうとしているようには、思えません。
僕にはとても、自衛官が「使命」を「自覚」しているようには、見えないのです。





Posted by Eiki Hata at 17:15